ストレスを抱えた看護師に必要なセルフケアとは

看護師にストレスはつきものです。しかし、ストレスそのものは悪いものではありません。ストレスとは言い換えれば「緊張」状態であり、人間は弛緩と緊張を繰り返すことで生活のリズムをとっています。ストレスが溜まった状態というのは、必要以上に緊張する場面が多くなってしまっている、と言い換えることもできます。その状態は、セルフケアを行うことで軽減することが可能です。セルフケアとは、自己完結をして問題の解決を目指すという意味ではありません。自分から動いて他者の力を借りて解決を目指す、という意味でもあります。ストレスが溜まっている原因を自分で整理して洗い出したら、それを解決へと導いてくれるような人物に相談しましょう。注意点としては、ストレスの原因は職場にだけあるわけではないため、私生活も含めて広い視野でストレスの原因を探すことです。

肉体の疲れは精神衛生の問題に直結してきます。そこで重要なポイントとなるのが、疲労が蓄積する前に休むことです。長時間、動き続けているのなら、業務に支障がない範囲でどこかに軽く腰をかけて一息つく癖をつけるだけでも身体の負担を軽くできるでしょう。デスクワークなどで血流が悪くなったり、腰に負担がかかっているのなら、40分ごとに意識して立ち上がって歩くなど、小さな行為の積み重ねで徐々に身体を回復させていきます。それでも身体の回復が追いつかない場合は、自分はもう限界なので休みたいという意思表示をして、しっかりと休息を取ることが大切です。限界を超えてしまうことで医療的なミスを引き起こしかねません。取り返しのつかないような事態が起こる前に自身で行える対策を講じることが重要と言えます。